【MCTオイルおすすめ4選】パームヤシは危険?ココナッツ由来との違い|オーガニックなあなたへ


- MCTオイルのえらびかたは?
- パームヤシ由来は危険?
- 安心できる商品は?
2年以上MCTオイルを食べていますが、効果もよく知らないし、ココナッツ由来とパームヤシ由来があったり…
ちょっと不安になったので調べてみました!
- MCTオイルとは?
- えらぶときの注意点
- おすすめのMCTオイル

この記事を読むことで、ココナッツ由来とパームヤシ由来のちがいがわかり、えらぶべきMCTオイルがわかります!
さきに結論です。
- ココヤシやパームヤシから抽出されるオイルの一種
- 体内で吸収されやすく、脂肪として蓄積しにくい
- 医療、トレーニング、ダイエットなどで活用されている
- パームヤシは安いが環境破壊が問題
- パーム油(ポテチなど)とパーム核油(MCTオイル)は別物
- ココヤシ由来とパームヤシ由来の成分は同じ
- 品質の高いC8、C10をえらぶ
- 化学溶剤未使用のものをえらぶ
- 遮光性の容器をえらぶ

MCTオイルの安全性に不安を感じている、環境にも気をつけている、そんなオーガニック志向なあなたにお届けします!
MCTオイルとは

MCTオイルは、ココナッツオイルやパームオイルから抽出されるオイルの一種です。
MCTは「Medium Chain Triglyceride」の略で、日本語では「中鎖脂肪酸」といいます。
- 体内で吸収されやすい
- 脂肪として蓄積しにくい
- 脳のエネルギーになる
- 医療(高齢者などへの栄養摂取)
- 認知症・アルツハイマーの予防
- トレーニング
- ダイエット
- 満腹感を得るため
「中鎖脂肪酸」は飽和脂肪酸のひとつ

飽和脂肪酸は「短鎖・中鎖・長鎖」の脂肪酸に分類できます。構成する炭素の数で「短・中・長」を区別しています。

構成する数がすくないほど吸収しやすい!
含まれている食品 | 炭素の数 | 特徴 | |
---|---|---|---|
短鎖 SCFA | 酢、牛乳、乳製品 | 6個以下 | 肝臓、筋肉、腎臓などでエネルギー源や脂肪を合成する。 |
中鎖 MCT | ココナッツオイル、母乳、牛乳、ヤギ乳 | 8~12個 | 肝臓に運ばれてすぐにエネルギーとして分解される。 脂肪に蓄積されにくい。 |
長鎖 LCT | バター、牛脂、オリーブオイル、キャノーラ油、ゴマ油、アマニ油 | 14個以上 | 脂肪や筋肉に貯蔵。必要に応じてエネルギーに分解される。 |
MCTオイルのメリット

必要なエネルギーをとりながらダイエットできる
極端に脂質を制限するとカラダの不調の原因になります。
MCTオイルには次のようなメリットがあるため、ムリのないダイエットをすることができます。
- 体内で吸収されやすい
- 脂肪として蓄積しにくい
- 脳のエネルギーになる
医療・介護での活用
高齢者など低栄養状態になったひとへの栄養補給としてMCTオイルが活用されています。
認知症の人はブドウ糖を取り込めず、脳細胞が正常に機能していないという研究報告があります。
MCTオイルを摂取することで、ブドウ糖のかわりに「ケトン体」を作り出し、第2の脳エネルギーとして摂取することができます。


MCTオイルで認知症の予防が期待できます!
空腹感を満たす&眠気を防止

MCTオイルは、効率的にカロリーを摂取することができるため、満腹感を得やすくなります。
炭水化物の多い食事を食べ、急上昇した血糖値が急激に下がることで眠気があらわれます。
しかし、MCTオイルは血糖値の急増減がありません。MCTオイルをコーヒーにいれたりサラダにかけて食べることで、満腹感&眠気を防止することができます。
トレーニング前のエネルギー補給に

吸収が速く持久力の上昇も認められているため、効率的なエネルギー源になります。体内に蓄積されにくいため、ダイエットをしているかたにもおすすめです。

トレーニング前にプロテインと一緒に飲むと効果的です!
注意点・疑問

加熱禁止
MCTオイルは140度ほどに熱すると、煙がでたり燃え出してしまうので、炒め物などの加熱調理に使うのは禁物です。

熱いコーヒーやスープにいれるのは問題ないので安心してください。
大量に摂取しない
カラダにいいとはいえ、油は大量に摂取するものではありません。
お腹が緩くなってしまうので、はじめはスプーン1杯からスタートしましょう。
便秘に効くの?

- MCTオイルの消化吸収が早いことで腸内の水分が増える。(浸透圧によるもの)
- MCTオイルに含まれるペクチンという食物繊維が便を軟らかくする。
便秘に効くというより腸内の水分が増えるといったほうが正しいでしょう。過剰に摂取すると便がゆるくなるので注意が必要です。
カップ麺の容器に注意

MCTオイルにはポリスチレンを溶かす性質があるので、発泡スチロール、カップ麺の容器には入れないようにしましょう。

ジップロック、シェイカーの容器はポリプロプレンなので問題ありません。
ジップロックにMCTオイルをかけて丸一日放置していますが溶けたことはありません。


いろんな料理につかえる


MCTオイルは無味・無臭・無色のためいろんな料理に合わせられます。
油っぽさはあるので入れ過ぎると不快に感じます。スプーン1杯からスタートしましょう。

家族のためにこっそりいれちゃいましょう!
- コーヒー
- ミルク、ヨーグルト、乳製品
- サラダ
- スープ
- スムージー
- プロテイン
- 豚汁
- サバ缶
- 調味料


MCTオイルのえらびかた
いいからおすすめの商品教えて!というかたはすっ飛ばしてください。

オーガニックや環境に興味のあるかたはぜひ読んでください!
先にえらびかたのまとめです。
種類 | ポイント | |
---|---|---|
原材料 | ココヤシ パームヤシ | 成分は同じ。パームヤシは環境破壊が問題。ココヤシのほうが割高。 |
品質 | C8、C10、C12 | 数字が小さい方が高品質。C8、C10をえらぶ。 |
容器 | 遮光性 | 茶色、緑色など遮光性の容器をえらぶ。 |
形状 | 液体、カプセル、パウダー | 旅先などではカプセル、パウダーが便利。 |
ココヤシとパームヤシの2種類


MCTオイルはつぎの2種類から抽出されます。
- ココヤシ(ココナッツ)
- パームヤシ(アブラヤシ)
ココヤシ由来 | パームヤシ由来 | |
---|---|---|
成分 | 同じ | 同じ |
製造過程 | ココヤシは寿命が長いため、大量の土地を必要としない。 | ・熱帯林の大量伐採 ・森林火災のリスク ・焼き払うため煙害 ・大量生産ができる |
値段 | ちょっと高い | 安い |
パーム核油とパーム油は別物

「パーム」と聞くとカラダに悪いイメージがあるかもしれませんが、それはマーガリンなどにつかわれている「パーム油」です。

パーム核油とパーム油は別物です。MCTオイルにつかわれているのは「パーム核油」です。
パームヤシの種子からとれる油
- パームヤシの果肉からとれる油
- マーガリン、界面活性剤、ポテチ、菓子パン、カップ麺、揚げ物など


成分は同じ、パームヤシの製造過程が問題
ココヤシ由来とパームヤシ由来のMCTオイルの成分は同じです。

おおきなちがいは、パームヤシの製造過程に「環境破壊」があることです。
- 劣化が早いためヤシ園の近くに工場が必要。
- パームヤシ農園・工場をつくるため大量の熱帯林が伐採・焼き払われている。
- 焼き払うときの煙が「煙害」をもたらしている。
- 農園・工場をつくるための土地整備で、泥炭地が大量の温室効果ガスを放出する。
- 泥炭地は火災リスクが多く森林火災の原因になっている。
- 野生動物の命が削られている。


ココヤシがもたらす恵み


ココヤシはその土地を豊かにしてくれます。
- ココヤシは寿命が100年を超えることもあり、使い捨ての土地にすることはない。
- ココナッツジュース、タワシ、ロープ、装飾品、タイマツ、家屋の柱…生活を豊かにしてくれる。
品質をえらぶ(C8、C10、C12)


C8、C10、C12は結合する炭素の数で、数字が小さい方が高品質です。
- C8 (カプリル酸)
- C10 (カプリン酸)
- C12 (ラウリン酸)
特にエネルギー効率が良いとされるのが「C8」と「C10」です。

パッケージに「C8」「C10」と表記されているものをえらびましょう。
化学溶剤を使用しているメーカーもあるので、「化学溶剤不使用」と表記している製品が安心です。
遮光性の容器をえらぶ

MCTオイルはほかの油に比べて劣化しにくいですが、遮光性の容器をえらんだほうがいいでしょう。
熱も劣化の原因になるので、コンロの近くには置かずに保管しましょう。
液状・カプセル・パウダー
- 液体
- カプセル
- パウダー

旅行先や職場ではカプセルやパウダーが便利ですね。
わたしは自宅で液体タイプだけを使っています。加工してない方が好きだし、出先で持ち歩くのがめんどうだからです。
あなたのスタイルに合わせてえらんでください。
あなたはどちらをえらびますか?

ココナッツ由来もパーム由来のMCTオイルも成分は同じです。
安いのは大量生産できるパーム由来ですが、背景では熱帯林を焼き払ったり動物の命が失われています。

アブラヤシのすべてが悪いわけではありませんが、気になる人はココヤシ由来のMCTオイルにこだわってみてはいかがでしょうか?
おすすめのMCTオイル

勝山ネクステージ(C8,C10)ココナッツ由来100%

まず紹介するのは、スタンダードなココナッツ由来100%のMCTオイルです。
MCTオイルといったら勝山ネクステージです。母体は仙台を代表する醸造元の「勝山酒造株式会社」です。その歴史は約320年で、宮城調理製菓専門学校や飲食店舗も運営しています。

勝山ネクステージは「MCTオイルの機能性」に着目し、さまざまな商品を提供しています。ホームページも情報が豊富で、とても信頼できる企業です。

勝山ネクステージを買えばまちがいありません!


- 100%ココナッツ由来
- 化学溶剤未使用
- 品質の高いC8、C10を抽出
この製品は、いろんなメディアで紹介されている勝山ネクステージの主力商品です。はじめてのひとにも、継続して食べるひとにもおすすめのMCTオイルです!

RIO(C8,C10)ココナッツ由来100%

こちらは「RIO」というメーカーがつくる「バターコーヒー専用」のMCTオイルです。
バターコーヒー専用とありますがサラダ、スープ、プロテイン、なんでもOKです。

ホームページもしっかりしているし、C8(57.2%)、C10(42.5%)と品質表示もこまかく記載されているので安心できます。

- 100%ココナッツ由来
- 完全無添加
- 品質の高いC8、C10を抽出
- 安心の国内製造(群馬県の工場)
- バターコーヒーに特化

キッチンにこのボトルがあったらとってもおしゃれですね!

勝山ネクステージ(C8)ココナッツ由来100%

つぎに紹介するのは、最高品質の「C8」だけを抽出したココナッツ由来100%のMCTオイルです。
MCTオイルの品質はC8、C10、C12に分かれていて、数字が小さくなるにつれ品質が高くなります。
C8、C10の混合がほとんどですが、C8だけのMCTオイルを発売しているとは、さすが勝山ネクステージです!


口にするものには気をつかいたい、オーガニック志向なあなたにおすすめです!
つかう量は毎回スプーン1杯くらいなので、すぐに減ることはありません。割高にはなりますがそこまで気にする必要はないと思います。

- 100%ココナッツ由来
- 化学溶剤未使用
- 最高品質のC8のみ抽出
勝山ネクステージ(C8,C10)パームヤシ由来100%

品質はC8、C10なので最初に紹介した赤色のボトルと同じです。
パームヤシ由来ですが、成分はココナッツ由来と同じです。パームヤシ由来のMCTオイルは大量生産ができるため値段も安いです。

とにかく安ければOKというかたにおすすめです。


- 100%パームヤシ由来
- 化学溶剤未使用
- 品質の高いC8、C10を抽出
- 安い
Coco ココナッツ由来100%

こちらの商品はココナッツ由来100%で値段も安いです。
しかし、品質を表すC8、C10、C12の表示がありません。ホームページを見ても表記は見つかりませんでした。


- 100%ココナッツ由来
- 安い
- C8、C10、C12の表示がない
まとめ

- ココヤシやパームヤシから抽出されるオイルの一種
- 体内で吸収されやすく、脂肪として蓄積しにくい
- 医療、トレーニング、ダイエットなどで活用されている
- パームヤシは安いが環境破壊が問題
- パーム油(ポテチなど)とパーム核油(MCTオイル)は別物
- ココヤシ由来とパームヤシ由来の成分は同じ
- 品質の高いC8、C10をえらぶ
- 化学溶剤未使用のものをえらぶ
- 遮光性の容器をえらぶ
MCTオイルには、トレーニング、ダイエット、認知症予防など、たくさんのメリットがあります。
サラダ、スープ、コーヒー、いろんな料理に合うので、ぜひ生活に取り入れてください!
ココヤシ由来もパームヤシ由来も成分は同じですが、パームヤシの製造過程には環境破壊が隠れています。

ちょっと気になる…というかたは、ココヤシ由来のMCTオイルを買ってみてはいかがでしょうか?
読んでいただきありがとうございました!