【鉄道転職】駅員・車掌・運転士｜給料・年収・福利厚生を現役運転士が教えます！

• 駅員・車掌・運転士の給料・年収は？
• 福利厚生は？

会社のホームページだけではリアルな給料や福利厚生がわかりません。鉄道会社の働き方はどのようになっているのでしょうか？

こじま

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30代会社員。ストレス爆発して降職。0歳児と夫婦関係に苦戦。実際に自分でつかったものを紹介します。悪いやつではありません。

この記事を読むことで、鉄道会社の働き方を現役の運転士目線で知ることができます。入社してから後悔しないように、この記事を読んで参考にしてください！

鉄道会社（運輸）の給料・年収

鉄道会社の組織図は次のようになっています。

この記事では、運輸系の給料を紹介します。

鉄男の給料・年収

まずはわたくし鉄男の給料・年収です。

毎月の給料は総支給30万〜35万ほどです。

税金などで5万円ほど持っていかれます。基本給料は高くありませんが、各種手当と残業で稼ぐといったスタイルです。

駅員・車掌・運転士で大きく給料は変わらない

鉄道会社の給料は基本給料＋手当です。

基本給料は年齢や勤続年数で決まります。

令和になっても鉄道会社は年功序列です。勤続年数が長いほど給料が増えます。

手当には次のようなものがあります。

都市手当は、田舎と都会の業務量の差を手当にしています。

車掌・運転士は駅員より手当が多いですが、大きく変わるわけではありません。駅員がすこし残業をすれば追いついてしまいます。

年齢別の年収

ざっくりですが同僚の年収（ボーナス込み総支給）を紹介します。

※首都圏大手鉄道会社の情報です。

会社の方針にもよりますが、残業手当を上手に活用している社員がたくさんいます。

30代前半の時給は2000円ほどなので、20時間の残業で4万円稼げます。

稼ぎたい人は残業を増やし、疲れやすい人は残業を減らしたりと、いろんな働き方があります。

会社としては、社員を増やすより残業でまわしたほうが効率の良い経営ができます。

基本給＋手当＋残業で調整するのが鉄道員の働き方です。

鉄道会社の福利厚生

鉄道会社、グループ会社ではホテル、ゴルフ、スキー場、観光などいろんな事業を行っているため、たくさんの福利厚生を利用することができます。

自社線が無料、割引

自社線の運賃が無料になります。家族も無料です。それなのに鉄道員の奥様は、パート先から定期代をしっかりもらっています笑

子どもの通学定期も無料はありがたいですね。

特急料金が半額になる会社もあります。

生涯でJRにいくらのお金を払うのでしょうか…

JRの社員パスを手に入れるために、JRに就職するのもアリだと思います。

独身寮、社宅

鉄道会社には高卒で地方から就職する人も多いので、未成年の管理と言う意味もあり、独身寮を用意していることがあります。

わたしも独身寮に入っていました。寮費は格安なので、給料はほとんど使ってました笑

社宅（既婚者用）は付き合いがめんどうなので入りませんでした。安かったので入ればよかったと後悔しています。

社宅でお金を貯めて、一軒家を買うのが鉄道員の安定路線です。

社会的信用

鉄道会社の社会的信用はとても高いです。クレジットカードの審査、賃貸の審査などで落ちたことはありません。AMEXも問題なくいけます。

住宅ローンもすんなり組めます。同僚の話を聞くと2500〜3000万円くらいが相場です。

共働きや、親からの援助などがあればもっといけます。

昼間に非番でうろついていると職務質問を受けることがあります。そんなときに、社員証や着替えの制服を見せると「あ、非番でしたか、おつかれさまです。」と一瞬で解放してくれます。

鉄道会社の信頼はすごいな〜と感じさせられます。

社員食堂

社員食堂がある会社もあります。数百円で食べられるので、出退勤の前後に食べる人もいます。

バランスの取れた食事が格安で食べられるので、とてもありがたい福利厚生です。

ホテル、レジャー施設

多くの鉄道会社はホテルやレジャー施設の経営をしています。無料とまではいきませんが、割引で楽しむことができます。

パワハラ、セクハラ

残念ながら相手の気持ちを理解できない人はたくさんいます。しかし、あるていど規模の大きい鉄道会社であれば、ハラスメントをする人は処分されます。

社内でも頻繁に教育がされるし、相談窓口もあったりと、会社としても厳しく取り組んでいます。

今時の若い社員は良くも悪くも我慢を知りません。昭和のノリだと痛い目に遭います。

※男性比率が高いので下ネタは多いです。

有給

有給は使い切れ！という風潮があります。

有給を残す＝有給いらないってことね。減らします。

という組合的な観点や、働き方環境の向上という理由もあります。

鉄道会社は年中無休です。勤務はシフト制なのでお正月が仕事ということもあります。

イベントシーズンは有給が集中してしまい、希望者全員が休めないことがあります。

そういった場合は、新婚者が優先、抽選、順番などルールを決めて対象者を決めています。

助役に依頼するのが基本ですが、同僚同士で有給の手配をする会社もあります。

育児休業、介護休業

わたしが入社した10年前は育休が普及していませんでしたが、2023年現在ではほとんどの社員が育休をとっています。

1〜3ヶ月ほど取得する人が多く、1年間休む人も増えています。

有給や育休は会社としての実績にもなるので、どんどん推奨されています。

わたしは父親が手術をしたときに介護休業をとりました。

イヤミを言われたり、復職後に飛ばされるということはありません。そんなことをしたら相談窓口に通報されて処分されるのでできません。

むしろ、年配の方などは「オレも休みたかったよ〜頑張ってな〜」と理解を示してくれます。

短時間勤務

育児や心身の都合で泊まり勤務ができないひとのために、短時間のシフトを用意しています。

産後のママ社員が活用しています。

給料は減りますが、とてもありがたい制度です。

祝儀・香典

冠婚葬祭時に祝儀・香典がもらえます。

まとめ

この記事では、鉄道会社の給料や年収、福利厚生についてお伝えしました。

鉄道会社は安全を守るという業種柄、変化に対してとても慎重で臆病です。しかし、その分、規則・制度はしっかりしているし、新しい考えを取り入れるようにもなってきました。

わたしは鉄道会社に就職して良かったと思っています！

ノルマもなく給料もそこそこにもらえるので天職です。

紹介したのは首都圏大手鉄道会社の情報です。あなたの目指す鉄道会社の規模と比較して、すこしでも参考になればさいわいです。

ありがとうございました！

こじま

30代会社員。ストレス爆発して降職。0歳児と夫婦関係に苦戦。実際に自分でつかったものを紹介します。悪いやつではありません。