【原因はグリス過多】日産ノートE12系 エアコンアクチュエーターを分解して修理
日産ノートE12系のアクチュエータが壊れるのは有名な話ですね。
アクチュエータを分解したところ、簡単な理由で故障していたことが分かりました。
ドライバーが1本あれば修理できるので、参考になればなによりです。
ノートE12系のアクチュエーターを分解修理

アクチュエータとは
アクチュエーターは、エネルギー(電気、空気圧、油圧など)を、直進運動や回転運動などの機械的な動きに変換する装置です。
ノートの場合は次のような流れになっています。
- エアコンの冷暖房ををボタンで操作
- アクチュエータがモーターで動作
- 冷暖房の切り替え
ノートE12系のアクチュエータは壊れやすい
ノートを新車で購入し、5万kmくらい走行した時に冷房の効きが悪くなりました。
しかし毎回ではありません。
- ぬるい風が出ることが多い
- 冷たい風が出ることもある
- 暖房は効く
正常に冷たい風が出ることもあるのでエアコン自体の故障ではなさそうです。
ネットで調べるとアクチュエータの故障が多いということがわかりました。
しかし、暖房に切り替えることはできるので、アクチュエータのモーターは問題ないはずです。
冷房に切り替える指令だけがうまくできないのかな、というところでしょう。
アクチュエータを交換する方法もありましたが、工賃込みで10,000円近く払うのも嫌なので、次のようなその場しのぎ対応をとりました。
- 自己診断モード
- 強冷房モードにする
- アクチュエータの配線を抜く
これで強冷房モードに固定することができます。
品番:27732 3VA0A
アクチュエータの故障の原因はグリスだった
アクチュエータのパーツは5,000円くらいです。
ノートにはもう少し乗ることになりそうなので、新品パーツを注文して自分で直すことにしました。
どうせ交換するなら壊れても良いやと思い分解してみました。(とりあえず分解する癖)
短めのドライバーでネジが3本、簡単に外せます。

アクチュエータのツメは経年劣化のせいかパキパキ…

パカっと開くと基盤とモーターというシンプルな構造です。

そして誰もが思うはずです。

グリス…ビチャビチャじゃね?
基盤にもついてるのは問題ないかもしれませんが、金属部分にもついているのでこれでは導通するはずもありません。

金属部分は6本あるのですが、1本だけグリスが付着しています。

自己診断モードは41〜46の6モードがあります。冷房の動作がイマイチだったのはこれが原因で間違いないでしょう。
どこのメーカーがが作ったのか分かりませんがこれはヒドイ…
ギアにつけたグリスが、経年劣化なのか足元の暖房で溶けたのかわかりませんが、基盤や金属部分にも付着してしまったのです。
グリスを拭き取ったら正常に動作するようになりました。(ツメは割れてしまいましたが問題なし)




まとめ
ノートE12系のアクチュエータの故障はグリスの塗りすぎが原因だと思います。
運転上の安全に関わることではありませんが、幼児のいる我が家にとって冷房は命にもつながることです。
短めのドライバーがあれば簡単に修理できるので、参考になればなによりです。(首をつらないように注意)
それにしても、結果的にアクチュエータが売れるようになり、日産の工賃収入も増えたようでなによりです。
ありがとうございました!
